青空介護

知人が特養に入っている。

彼女はアルコール依存で肝臓を壊し、買い物依存もあるため、家族から見放された。

生活保護を受け、公営住宅に住んでいたが、家事をしないので部屋はゴミだらけになり、65歳になると速攻、特養に入れられた。

 

肝硬変は薬でなだめ、結構元気で、施設で皿洗いなどの手伝いもしている。

手先が器用でセンスも良く、手芸や華道の先生の施設訪問を楽しみにしていた。

 

コロナ時代になり、人の出入り禁止、施設内でも移動の禁止。

「食事や洗面、トイレ、入浴のとき以外は、部屋を出てはいけない」という不自由な生活が続いている。

 

私たち夫婦は、今は在宅で過ごしているが、先々、施設に入るかもしれない。

知人から、コロナ時代の施設の暮らしぶりを聞き、もう少し開放的な居場所を作りたいと思うようになった。

 

青空保育の試みがあるように、老人も開かれた場所で暮らしたい。

80歳なので、自分で居場所を立ち上げるのは無理かもしれない。

先行している組織を探すほうがいいのだろう。