知らぬが仏?

築40年を超えた団地に住んでいる。最近、配管取り替え工事の音がすごい。テレビやパソコンの音などかき消されてしまう。それでも、老朽化した住まいはメンテナンスしなければならない。期間も限られている。

工事をする人は大勢いるので、なにか特別なトラブルでもない限り、お互いに個人を意識することはない。

 

この団地は古いが、防音はしっかりしていて、住民同士の騒音のトラブルは少ないらしい。私も、近隣の部屋の騒音に悩まされたことはなく、逆に、我が家の音に関して、誰かから苦情を言われたこともない。

 

しかし、世間では騒音のトラブルの話はよく聞く。良好な付き合いをしていれば、平和的に解決できるというような話も聞くが、相手を知っているということは、それなりに気を使い、屈託もあるのではないだろうか。

 

話は変わり、特養に入っている親戚の人から、インスタントコーヒーや粉末のクリーム、菓子、折り紙などの差し入れを頼まれた。始まりは、わたしのほうから、クリスマスプレゼントとして贈った。

その後、年に3,4回、その人のほうから頼まれる。

その人は、事情があって、家族に差し入れを頼んでも応えてもらえない。

贈り物を始めたのは私のほうだし、金銭的にも、送る手間もそれほどのことではない。それなのに、向こうから催促されるとムッとする。

その人が、家族から避けられている事情を知っているから、「空気が読めない人だね」と、肚の中で思ってしまう。

 

共同募金などのときは、相手の個人的な情報がないせいか、こだわりなく寄付する。