2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

また、波が来る?

ここしばらくは、夫の体調が安定していた。 透析が4時間から5時間に延長され、へろへろ、よれよれの状態で帰ってくるけれど、翌日には回復していた。 数日前から、息遣いが辛そうで、下剤の効きが悪くなり、便通が良くないので不快だという。 また、不調の波…

世間知らず

ドラマに飽きて、ドキュメンタリー映画を観続けている。 創作に励む人々、難病や障害、嗜癖に苦しむ人々とその家族や治療者の現場。 専業主婦で人嫌い、生の体験が少ないまま80歳になった私。 最晩年、最終章になってから、映像で世間を知る。 二ーバーの祈…

「めんどくさい」は、肥満のもと

なぜポッコリお腹になったのか? 夜、ドラマを観ながら菓子を食べ続けるせいだろう。 対策、夕食後、さっさと布団に入って、ごろ寝ストレッチやマッサージをする。 患者に慕われている精神科の医師のドキュメンタリーを観た。 高齢で、動くと息苦しそうだが…

複雑な要因

水泳が大好き。 水に抱かれる。 肌と水の戯れが快感の元だと思っていた。 呼吸法の動画を観ていたら、息を止めているとき、炭酸ガスが脳を刺激しているとか。 酸素だけでなく、炭酸ガスも必要だと。 吐くことを勧める呼吸法が多いが、それだけではなさそうだ…

浮かれ言葉

週末に息子夫婦と孫娘の三人が一泊で遊びに来てくれた。 夫が重度の難聴なので、普段はほとんど話し声がしない我が家がにぎやかになった。 今年卒業した孫娘の仕事が決まっていないので、夫は催促する。 「探してるし、勉強もしてる」と、息子が状況説明。 …

午前3時の人参サラダ

午前2時ごろ目が覚めた。 布団の中で料理のことを考えていた。 午前3時、起き上がると寒くない。 夫は自分の部屋で熟睡している。 できるだけ音をたてないように、人参を1本冷蔵庫から出して洗い、スライサーで千切り状に削ぎ、オイルとレモン酢,コショー…

変化は起きている

炎天下で土を耕すという過酷な農作業ではなく、野菜や花などはハウス内の棚の上で水耕栽培という農法へと変化してきた。 環境整備と管理のための電力が現地の自家発電でまかなえれば、経営してゆける。 近場でも、障碍者や高齢者が働ける工場方式の農園が次…

よけいなこと、人それぞれ

水のような在り方を説く有名な思想がある。 よけいなことをしないほうがいいというのは確かにその通りだとおもう。 もやもやしているとき、自分が余計なことをしていないか見直すと、苦笑して脱力できることもある。 でも、余計なことは、人それぞれだし、自…

ソフトタッチ

小声でささやくように話をする孫娘が来た。 連休に四国をまわった話をぽつぽつとしてくれる。 あー、小さい声って小雨のようにしっとりと肌からしみてくる。 難聴の夫と大声で話をしなければならない日々のイライラが消えていく。 3月で五年間勤めた特養を辞…

あなたの娘です

亡き父は癇癪もちで怒鳴る人だった。 母は物静かな人で、父の怒りに反発しなかった。 父が子どものように駄々をこねているとき、母の顔をうかがうと、かすかな薄笑いが浮かんでいることがあり、これも怖かった。 それでも、私は静かな母のほうが好きで、怒る…

八つ当たり

腹が立っているときに、メールが来た。 相手は、若くして特養に入っている気の毒な人。 いい顔をすると、食品や折り紙などを送ってくれと頼まれる。 夫の病気について、いかがですかと訊いてくる。 悪いに決まってる、訊いてどうするの? 夫の手術予定が決ま…

紺色のクマ

ベランダから見える一面の氷の世界。 いなくなったクマの安否を気にしている。 凍死してしまったのか? 諦めかけた頃、ベランダのすぐそばの氷の中で動いている紺色のクマ。 首には四角いバッグをひっかけている。 良かった! 安堵したところで目が覚めた。 …

馴染むと息苦しくなる

個人商店に通うようになり、「これ、サービス!」とか、「おまけしときますね」とか言われると、その店に行きにくくなる。 そんな自分を嫌な奴だとひけめに感じていたが、今は普通の人? 対面販売を嫌っても、変な人だとは思われなくなった。 親しくなると居…

宙吊り状態に耐える訓練

夫の、心臓の手術日がなかなか決まらない。 6月初めに、また、医師と相談することになった。 6月末から始まる団地の排水管室内工事前後の移動のための部屋は確保したが、手術日が決まらないので、透析病院の移動も決められない。 短期間のホテル滞在ではなく…

馴染む

昨日、移転先の部屋のカギを受け取った。 青嵐が吹きすさぶ海辺の街を歩いてきた。 その場所に私の心身を馴染ませる。 環境と自分とはお互いに感応しあっている。 恋のように。 今年卒業した孫がまだ就職できていない。 息子夫婦は、「一度もバイトをさせな…

謎解きが始まった

海辺の街への一時移転は、今住んでいる団地の排水管工事の間ホテルで過ごそうかという話からスタートした。 娘が、「近場のベイサイトがにぎやかだよ」と言い、わたしが、「短期のホテル暮らしではなく、もう少し延長して気分転換してみるかな」と、欲を出し…

夢うつつ

ワンコはソファーで眠っている。 飼い主の娘一家は、四人ばらばらに旅行中らしい。 団地はペット禁止なのだが、数日間ないしょで預かっている。 悪戯や無駄吠えをしないおとなしい小型犬なので、イラつくこともない。 夫は透析に出かけ、私は3か所の押入れの…

豊作体験と不全感

深夜放送を聞いていて、「あの頃は国内外の音楽が豊作だったな」と感じた。 30代、夫の転勤先での10年間は、私にとっても豊作の時期だった。 家のすぐそばに子供連れでも登れる山があり、海にも自転車で行くことができた。 幼稚園から小学校へと元気に育って…