ばあや
社交的ではないので、友人は4人しかいない。
そのうち二人がご主人を亡くし、広い住居に独り暮らしである。
なぜか二人とも、「ご主人といっしょでいいから、引っ越しておいで」と誘う。
夫にその話をすると、「老人が助け合って暮らすのはいいことだけど、あんた、ばあやになっちゃうよ」と笑う。
そう言われてみると、ルームシェアを勧める二人の友人は、家事が好きではない。私も家事が好きではないが、専業主婦歴60年、他人からみれば家事に関してはキャリアだとおもわれているのかもしれない。
夫の実家は、戦前は商売をしていたので、住み込みの従業員が沢山いたらしい。男性だけでなく、育児や家事のお手伝いさん、昔風に言えば、ねえや、ばあやもいたのだろう。