カート
十年ほど前、右肩、右足が痛くなった。
整体の先生から、「身体の右側に負担がかかっているから、荷物は背負ったほうがいい」とアドバイスを受けた。
手提げ袋ではなくリュックにして、スーパーマーケットでも、カートを利用するようになった。
半年ぐらいで痛みは治った。
最近、夫の透析の時間が一回4時間から5時間に延長された。
主治医から、「飲食の量を抑えないと、入院して透析ということになりますよ」と警告をうけた。
夫は、食欲旺盛だから元気なのだと思っているのだが、このままでは入院になると注意されると、やはりこわい。
マグカップを200CCのものに代え、一回に食べるものも、原則一皿盛りを守ることにした。
以前から、買い物をするときは、メモしたもの以外は買わないようにしていた。
それでも、大根、キャベツ、レタスなどは、カットしてあるものは鮮度が落ちているような気がして、まるごと買っている。
ジャガイモ、玉ねぎ、人参なども、ばら売りではなく、袋入りのものを買っている。
カートに投げ込み、リックで運ぶので、重さが気にならなかったから。
多めに野菜を買ってくると、多めに調理してしまう。
残ると、卵や缶詰を足して一品作るから、料理の品数が増える。
食欲旺盛な夫は、喜んで食べてしまう。
カートとリュックの魔法にかかっていたのかもしれない。