才能、のようなもの

友人から聞いた話。

50年ほど前のことで、まだ、お茶くみとか電話番という仕事があった。

友人が関係していた事務所に、病弱で体力もない女性が雑用係として働いていた。その人は、数人分のお茶をお盆にのせて運ぶ力がなく、一人前ずつ運んでお茶出しをしていた。電話の応答も不得意だった。

しかし、彼女がいることによって、女性職員たちが和やかに仕事ができるということで、雇用主から重宝がられていた。

友人は、その女性を観察し彼女の魅力について研究した。

弱弱しく見えるその女性は、ひたすら周囲の人の話を聞き、相槌はうつが、自分の感想や意見は言わないことに徹していたらしい。

 

娘はバイクや車が好きで、車体が大きい車にも乗るが、車庫入れの名人で、どんなに狭くて混雑している駐車場でも、うまく入れる。

彼女が運転する車に乗っていると、自分の部屋にいる時と同じくらい安心感がある。

人馬一体という言葉があるが、彼女は、その時乗っているマシーンと一体になっているのだろう。

 

息子は都内で介護職に就いていて給料は少ないし、マンションのローン返済もあるが、嫁さんは専業主婦で、一人娘は高校も大学も私立である。株式などの運用もしていないし、祖父母の経済的援助があるわけでもない。嫁さんは、家計を、徹底したゲーム感覚で運営しているらしい。

 

エアプランツという種類の植物を育てたことがある。土も肥料もいらないし、水やりも週に二三回、夜間に霧吹きするだけである。

 

自分には才能が皆無だと嘆いたら、友人が「あんた、超ひまだから、即レスじゃん」と言った。