かゆいところに手が届くサービス

電気製品の廃品回収のチラシや電話は多いが、家に入り込まれることやリサイクル費用についての対面交渉が面倒だった。

 

先日、日時や場所を指定し、回収できる家電の種類を詳細に書いてあるチラシが入った。

すべて無料なのもありがたい。

おかげで、ため込んでいた不要な家電が一掃できた。

 

食事制限のある人への個別の配食サービスや、家事代行、ペットシッターなどのチラシも入る。

同じようなサービス内容でも、受け手の不安やささいな面倒を察知して、きちんと表示してあるととても助かる。

また、波が来る?

ここしばらくは、夫の体調が安定していた。

透析が4時間から5時間に延長され、へろへろ、よれよれの状態で帰ってくるけれど、翌日には回復していた。

 

数日前から、息遣いが辛そうで、下剤の効きが悪くなり、便通が良くないので不快だという。

 

また、不調の波がやってきた。

 

団地の工事も近づき、用意している海辺の部屋に移りたいができない。

元気なうちに、彼も私も気晴らしをしたいと転地を計画したが無駄になるかもしれない。

 

近場のホテルで工事期間をやり過ごすしかないのか?

 

気晴らしをしたいという欲張った計画がつぶれていく。

「キレるな、八つ当たりをするな」と、自分に何度も言い聞かせる。

 

ポッコリお腹ではなく、どっしりとした肚を作らなくては。

 

 

 

世間知らず

ドラマに飽きて、ドキュメンタリー映画を観続けている。

創作に励む人々、難病や障害、嗜癖に苦しむ人々とその家族や治療者の現場。

 

専業主婦で人嫌い、生の体験が少ないまま80歳になった私。

最晩年、最終章になってから、映像で世間を知る。

 

二ーバーの祈りの言葉を噛みしめる。

変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、

そして両者を識別する知恵をお与えください。

 

私の祈り。

日常の動作がどんどん難しくなっていく夫にイライラしたり、キレたりしない肚を作ろう。

 

 

 

「めんどくさい」は、肥満のもと

なぜポッコリお腹になったのか?

夜、ドラマを観ながら菓子を食べ続けるせいだろう。

 

対策、夕食後、さっさと布団に入って、ごろ寝ストレッチやマッサージをする。

 

患者に慕われている精神科の医師のドキュメンタリーを観た。

高齢で、動くと息苦しそうだが、マメに動く。

 

何もしないで幼い子どものようにちょこちょこついて歩くだけの高齢の奥さんと墓参りに行く場面で、はっ! とした。

墓掃除もお供えも全ての作業を老いた医師がやる。

息が辛そうだが、それでも、マメに動く。

 

手伝ってくれない奥さんなので留守番してもらってもいいような気がするが、連れていく。

 

人の世話をするということは、「めんどくさい」と切り捨ててはいけないのだなと、気が付いた。

雑用でも、人づきあいでも「めんどくさい」が先に立つ私が太るのは当然だ。

大反省!

複雑な要因

水泳が大好き。

水に抱かれる。

肌と水の戯れが快感の元だと思っていた。

 

呼吸法の動画を観ていたら、息を止めているとき、炭酸ガスが脳を刺激しているとか。

酸素だけでなく、炭酸ガスも必要だと。

 

吐くことを勧める呼吸法が多いが、それだけではなさそうだ。

 

 

浮かれ言葉

週末に息子夫婦と孫娘の三人が一泊で遊びに来てくれた。

夫が重度の難聴なので、普段はほとんど話し声がしない我が家がにぎやかになった。

今年卒業した孫娘の仕事が決まっていないので、夫は催促する。

「探してるし、勉強もしてる」と、息子が状況説明。

 

娘も息子も葛藤の多い青春時代だったけれど、今では、二人とも良き家庭人に成長した。

だから私は、人は生きていればそれでよし、そのうちにベーシックインカム制度になるだろうと楽観視している。

若い人の心配より、高齢者の遊びを考えたほうがいい。

 

自分が発した言葉が気になる癖があるわたしは、人の集まりは苦手なのだけれど、普段話をしていないせいか、浮かれて喋っていた。

彼等が帰っていった後も、自分が話した言葉を吟味して自己嫌悪に陥ることもなかった。

 

 

 

 

午前3時の人参サラダ

午前2時ごろ目が覚めた。

布団の中で料理のことを考えていた。

 

午前3時、起き上がると寒くない。

夫は自分の部屋で熟睡している。

 

できるだけ音をたてないように、人参を1本冷蔵庫から出して洗い、スライサーで千切り状に削ぎ、オイルとレモン酢,コショーをまぶして容器に入れておく。

 

布団に戻る。

夜中に、奥さんがコンロでサンマを焼いて、火災報知器が鳴り、大騒ぎになったという話を思い出した。

画家で作家の方が書かれた私小説だったと記憶している。

作者は焼いたサンマが好物で、認知症になった奥さんが夜中にご主人のために炭火のコンロで料理をしてくれたという話だ。

 

人参が、10センチほどの長さに品種改良された理由は、冷蔵庫に入るようにということだったらしい。

50年ほど前、息子が生まれたばかりの頃住んでいた借家の大家さんが、この「三寸人

参」の生みの親だと人づてに聞いた。